日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

先日前、App Annieが「世界のモバイルデータ通信動向」レポートを発表しました。レポートにより、韓国とシンガポールがモバイルデータの使用量が最も多くて、アメリカと日本はそれに次いで、3、4位になります。

アプリやモバイルウェブの利用が増加するなか、データ通信に対するニーズは高まっています。また、スマートフォンの所有者も世界中で増加を続けています。逆に、モバイルインターネット接続を利用しない人は、今後も減り続けるでしょう。モバイル通信キャリアと端末メーカーにとっては、このようなトレンドを理解することが、コスト削減、戦略的な投資、各市場の利用動向への素早い対応に重要となります。

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

以下のレポートでは、データの利用状況の各主要市場での違いを見ていきます。信頼できるデータを活用して、競争を有利にしましょう。

韓国とシンガポールがデータ使用量でリード

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

App Annieの『Usage Intelligence for Operators & OEMs』のデータは、通信キャリア(MNO)によるデータ供給と料金プランの設計に重要なトレンドを示しています。2015年9月のデータ消費量において、成熟市場のユーザーはデータの使用量が多い傾向にありますが、韓国とシンガポールの平均的なAndroidスマートフォンユーザーは、米国のユーザーを60%以上上回っています。

モバイルデータの需要が大きいアジア

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

Androidスマートフォンのデータ利用状況を3G回線とLTE回線に分けて見てみると、高速なネットワーク環境が整った成熟市場ほど、データ消費量が多い傾向にあることもわかります。日本、シンガポール、韓国、および米国は、すでに高速の4G回線が普及しているため、これらの地域でLTE回線の利用が高いことは自然なことです。

意外な点として、1人あたりの利用量で、フィリピンが米国を上回っていたことが挙げられます。これは、フィリピンがモバイルインターネットの利用が最も急速に拡大している国の1つであることが理由です。フィリピンのインターネット回線の速度は世界で最も遅い部類に入りますが、フィリピンのユーザーはSNSをよく利用しており、スマートフォンが国内外の友人や家族とつながるための主要なツールとなっています。 またフィリピンでは台風や地震が多く、通信キャリアが物理的な通信インフラを構築することが難しいため、モバイル接続環境の整備に最も重点が置かれています。

データ使用量の増加を支えるWi-Fi

インターネットの普及において、3GやLTEなどの強力なテクノロジーに大きな注目が集まる一方で、Wi-Fiの役割は見落とされがちです。しかしWi-Fiは、最もユビキタスな技術の1つというだけでなく、歴史あるテクノロジーの1つでもあります。

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

一般的に、スマートフォンユーザーはWi-Fi接続を重宝しています。Wi-Fiが利用できるときは常にWi-Fiを利用してデータ通信量を抑え、追加料金がかからないようにしながらネットサーフィンやゲームをしています。企業にとっても、Wi-Fiはコスト削減と収益拡大につながるため、サービスプロバイダー、デバイスメーカー、および小売業者は、Wi-Fi需要の増大に積極的に対応しています。なかでも通信キャリアにとっては、Wi-Fiホットスポットを設置することが、高い負荷がかかっている自社ネットワークからモバイルデータのトラフィックを減らす1つの手段となっており、さらには新たな収益源ともなっています。

とはいえ、Wi-Fiはどの程度重要で、またその重要性は国やプラットフォームによってどの程度異なるのでしょうか。上のグラフを見ると、どの国でもAndroidスマートフォンユーザーの10人に9人がWi-Fi接続を実際に利用しており、Wi-Fiへの依存度は、特に新興市場において今なお高まり続けています。例えばブラジルではWi-Fiの利用率がほぼ100%に達しているほか、インドは前年からの増加率が最も高く、Wi-Fi利用者の割合が10ポイント以上増加しています。この傾向は、新興市場の通信事業者や政府が、インターネットの普及率を高めるために、公衆Wi-Fiの整備に投資を行った結果です。

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

主要市場においてもWi-Fiへの高い依存度が見られますが、その割合は国によって多少異なります。日本では、無料の公衆Wi-Fiを利用するのが難しい場合があり、モバイル利用と比較したWi-Fiの利用率が他の市場と比べて低くなっています。フィリピンでは、先に述べた物理インフラの制約のため、モバイル利用が今後も比較的高い割合を維持すると予想されます。また、米国では、早くからモバイルテクノロジーが普及したため、Wi-Fiスポットのニーズがやや少ない傾向にあります。

その一方で、ブラジルは大規模な投資を行ってWi-Fiネットワークの普及を拡大したことが功を奏し、データ利用の継続的な増加につながっているようです。

深夜はデータ使用量が増加:アジアが顕著

日本は韓国に次いで2位のモバイルデータ通信量:世界のモバイルデータ通信動向

通信キャリアにとって、サービスの質を高めるためにルーティングを最適化することは永遠の課題です。有効な対策として、ユーザーがデータを利用している時間帯、および時間帯別の利用状況がわかるデータを手に入れることがあります。

『Usage Intelligence for Operators & OEMs』によると、一般的なユーザーが最もデータを消費するのは夜間であることがわかります。調査したほぼすべての国で、午後9時~午前1時という深夜帯のデータ利用量が、他のどの時間帯よりも多くなっていました。一般に、データ利用量は朝の時間帯に少なく、その後徐々に上昇して深夜にピークに達し、この時間帯にはビデオストリーミングといったデータ利用量の多い活動が最も盛んになります。

興味深いのは、深夜にデータ利用が急増する傾向が、アジア太平洋地域の先進国で特に顕著だということです。これらの国では、夕方~夜(午後5時~午後9時)から深夜の時間帯にかけて、データ利用が大幅に増える傾向が見られます(上のグラフを参照)。特にこの傾向が顕著なのは韓国と香港で、夕方~夜から深夜にかけて、利用量の増加率がそれぞれ35%と45%を示しています。アジア太平洋地域の先進国市場では、さらに遅い午前1時~午前5時の時間帯の利用量も比較的高くなっており、香港、シンガポール、韓国では、この時間帯の利用量が朝の時間帯(午前5時~午前9時)を上回っていました。

一方、米国や欧州では概してそれとは逆の傾向が見られ、データ利用はより均等に分散していました。このような傾向を作り出しているユーザーの行動パターンは今後、アジアと欧米の両方で事業を展開し、帯域幅の割り当ての問題を抱える通信キャリアにとって大きな関心事となるでしょう。

モバイルユーザーのデータ消費量が増え続けるなか、こうした情報を手に入れることは、通信事業者がトラフィックの大きい地域で帯域幅の割り当てという重要な問題を解決するのに役立つと思われます。

この記事はApp Annieから転載しました。

原文を読むには:http://jp.blog.appannie.com/global-mobile-data-consumption-trends-special-report-operators-oems/

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